ブログ
2020.06.28
限られた条件で
かけつぎ(かけはぎ)修理をする上で必須になるのは、購入時に付属している共布(余り布)です。
これを保管されている方は少なくて、ほとんどの場合、表から見て支障がないところより共布を取ることになります。
今回の穴は縦に並んで5箇所ほど、すべての穴をカバーできる大きさの共布が確保できなかったので、
まず小さい穴は先に糸を一本ずつ織り込んでおきます。
そのあと、チャコ印で囲った範囲を今度は四角に差し込んでいく方法で加工していきます。
今回はこの大きさの共布しか取れず。
ここで一気に仕上げまで進めていきます。
最後はアイロンでプレスして完成です。
奥の手で大きな共布を確保することはできるのですが、
共布を取った形跡が分かってしまうので避けます。
共布の有無で金額は変わりませんが、時には仕上がりが左右される事もありますので、
大事に保管してくださいね。
限られた条件でもなんとかするのがお金を頂いているプロの仕事だと思っています。
永田